2020年秋、ベトナム中部を7つの台風が直撃

 

9月上旬から11月中旬にかけて、過去最大級を含む7つの台風がベトナム中部各地に直撃し、洪水、土砂崩れ、河川氾濫、家屋流失・損壊など、甚大な被害をもたらしました。

 

これらの台風により183が死亡、60名が行方不明になり、150万人以上が被害を受けました。

今も320,000人以上が避難生活を余儀なくされています。(2020年12月現在)

 


濁流で多くの家屋が流されました

土砂が入り込み、壊れそうな家屋で食事を取る家族


道路や橋が寸断され、集落が孤立化

 

今回の台風により、FIDRのプロジェクト地であるクァンナム省では約40,000世帯、コントゥム省では約15,000世帯が被害に遭いました。

 

断続的に降った大雨によりダムの水が急激に増水したため、何千もの家屋が浸水し、何千ヘクタールもの農作物に被害が及んでいます。

 

家屋が倒壊し、屋根が吹き飛ばされ、多くの人が住む場所を失ってしまいました。土砂の下敷きになったり、濁流にのみこまれて行方不明になるなど、人的被害も深刻です。

 

支援を必要とする地域が広範囲であることに加え、道路が土砂によって寸断され、主要な橋も流されてしまったため、未だ十分な支援が届いていない地域がある状況です。


土砂を掻き出す住民

倒壊した家屋

     浸水した家財


 

FIDRは3つのステップに分け、各自治体支援担当者、社保健所、女性同盟、青年同盟等の協力の下、緊急援助を実施していきます。

 


 

食料など、緊急援助物資の支援

現在アクセスが可能なベトナム中部クァンナム省およびコントゥム省の4郡の被災世帯に、食料や衛生用品、寒さから身を守る毛布等を届けます。

 

第1ステップでアクセスできなかった被災地域を支援

道路が寸断されアクセスできなかった被災地域にて、家を失った人々への仮住居支援や、感染症等の二次災害を防ぐため、衛生用品を届けます。

 

社会的弱者が受ける影響に配慮した、長期的な再建支援

約1年をかけて、子どもや妊婦、女性たちを対象とした、栄養・衛生・感染症予防に関わる支援を行い、コミュニティの再建を目指します。

 

1.一時的な支援ではなく、人々の生活が回復するまで長期的な支援を行います。

  

2.子どもたちや女性たちなど、社会的弱者へ、確実に行き届く支援を行います。



ソーシャルディスタンスやアルコール消毒の徹底など、新型コロナウィルスの感染予防を行いながら緊急援助を実施します。

ベトナム中部台風被害の現状を、ぜひ周りの方々にもシェアしてください。

 

 

FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

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